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くまちゃん農園のヨトウムシの駆除方法

ヨトウムシという虫をご存知でしょうか?

この虫はヨトウガという蛾の幼虫です


繁殖力が強く食欲旺盛な害虫なので、予防と駆除をしないと酷い食害に繋が
ります。

ここではヨトウムシの生態や予防方法、発生した時の駆除の仕方などをご紹介いたします。


「ヨトウムシ(夜盗虫)」という虫をご存知でしょうか?


「ヨトウガ」という蛾の幼虫がヨトウムシです。
そして、この虫はガーデニングの天敵といえる虫でもあります。ここでは、ヨトウムシの生態と駆除方法、おすすめの殺虫剤や薬剤など対策をまとめました。

ヨトウムシは予防が大切ですので、生態を把握しておけばより効果的です。


ヨトウムシとは?

ヨトウムシはハスモンヨトウ、シロイチモンジヨトウなどの夜蛾を総称した「ヨトウガ」という蛾の幼虫です。とても食欲旺盛な虫で、キャベツなどの葉物野菜を中心に好んで食します。

また、虫の忌避効果を持つバジルなどにつくこともあります。

ヨトウムシは、昼間は活動せず、根っこ部分など影になるところや地中に潜んでおり、夜になると活動を開始します。

このことから「夜盗虫」と書いてヨトウムシと読むようになりました。


ヨトウムシの駆除が難しい理由


成長したのヨトウムシの幼虫は、昼間は土の中に姿を隠しています。
そのため野菜が食害にあっても、ヨトウムシが原因と断定することがそもそも容易ではありません。

もしかしたら、他の害虫かもしれませんし、じめじめした時期はナメクジの場合もあります。


見分けるポイントの一つとして、食べられた葉の周辺に黒や茶色のベタっとした糞が散らばっているようならヨトウムシが潜んで食べていると考えていいでしょう。

被害にあった株や、その周りの土を1㎝ほど軽く掘り起こしてみると、ヨトウムシが発見できます。


実はヨトウムシの幼虫が全て土に潜んでいるわけではなく、「夜盗虫」になるのは最も成長した大きな幼虫のみで、若い幼虫は日中も土に潜らず、葉の裏側で、一緒に孵化した仲間たちと固まって生活しています。

この若齢期のうちに見つけることができれば、葉っぱを取り除くだけで簡単に駆除することができます。


さらに、ヨトウムシの幼虫は、生長するにしたがって体が強くなり自然由来、化学合成を問わず薬剤の効きが悪くなります。

動きも意外に早く、発見しても茂みの中に逃げられてしまうこともよくあります。


つまり、若齢期を逃してしまうと、かなり駆除が難しくなります。


ヨトウムシとの戦いは、卵を産み付けられてから1、2週間の対応で明暗が分かれると言えます。


くまちゃん農園流 ヨトウムシの効果的な駆除方法


卵や若齢幼虫の駆除は、くまちゃん農園では玄米発酵乳酸菌や光合成菌などの発酵資材を希釈した液を散布しています。


そういったものがない場合、手で取り除くのが最も確実で効果的です。


卵は、葉の裏に産み付けられています。蛾の成虫を見かけたときや、発生が多発する時期には、こまめに卵や幼虫がいないかをチェックするようにしましょう。

小さな幼虫は小さく葉と同じ緑色をしていますが、
食害された葉はところどころレースのように白く透けて見えるため、
そこを探せば容易に見つけられます。

早期発見できなかった場合


早期発見できなかった場合には、米糠でトラップを作り捕獲する方法が有効です。


米糠トラップで駆除


米糠トラップは、米糠を株元の近くに設置するだけの簡単なもの。

米糠を容器にいれて、土と同じ高さになるように埋めれば完成です。


米糠はコイン精米機からタダでもらえますし、半分に切ったペットボ
トルなど家にある空き容器で作れるためコスパも抜群です。
ヨトウムシは米糠の匂いに引き寄せられ、米糠を食べているうちにトラップに落下します。

米糠の中で窒息死したり、消化ができずに死んでしまうものもいるようですが、

トラップにハマっても生き続けるヨトウムシもいるため、放置しないで速やかに駆除するようにしましょう。


ヨトウムシの被害にあわないために

ヨトウムシの被害は、成虫の蛾が野菜に卵を産み付けるところから。
飛んでくる蛾を寄せつけないためには、野菜を防虫ネットを活用する
ると良いでしょう。


でも、防虫ネットの中で、ヨトウムシが発生してしまうことがありますよね。

原因は、土の中にいたサナギが羽化したためです。


特にヨトウガやハスモンヨトウのサナギは冬の間土の中で休んでいますので、春先に畝をつくるときには、丁寧に掘り起こし、サナギがいないかをチェックしましょう。冬の間に張りっぱなしにしていたマルチの下などには、潜んでいることもよくありますので、注意が必要です。


また、発生時期を良く把握し、早期発見、駆除を心がけることが大切です。

ヨトウガは春に生まれた幼虫がサナギに成長すると、土の中で秋まで休んでいます。


羽化して次の世代になる卵を産むのは9月頃です。
5月~6月と9月~10月頃に警戒すれば、真夏の時期には一旦は終息します。


一方で、ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウのサナギには、夏の休眠期間がありません。気温が高い時期ならサナギは1週間程で羽化し、成虫になるともう次の卵を産んでしまいますので、いつも注意が必要になります。


ハスモンヨトウやシロイチモジヨトウの発生ピークは8月中旬~9月頃といわれていますが、実際には6月から10月ごろまで常に注意が必要になります。


発生してしまったヨトウムシの駆除に奔走することがよくあります。
しかし、どこから来るのか、いつ発生するのか、どのような初期症状が現れるのかなどの害虫としての特性を把握しておけば、より効果的に被害を食い止めることも可能です。

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